まちの通信

どこに行っても治らなかった腰。
ある年配の男性が『もう諦めてるんだけどね、もう痛くでどうにもならんからちょっとでもどーにかならんかなと思ってきたんよ。』
これを初診の日に聞いた。

初めの日に諦めてるってって。。。思ったけど、そんなに何度も違うところに行ってどうにもならなかったものが大丈夫かな?とも思った。
大抵の諦めてるはよく聞くので慣れていたけど、この方のはなんとなくここで最後にしたいという気持ちがあるやうに聞こえた。諦めてない全然っていうのがわかる。
そんなに聞いても具体的には、状態を話さない方で、現状のみがサクッとわかる程度の問診で、ただ他の整骨院に行っても治らなかった理由がわからないくらいのお身体の状態だった。何回も何回も姿勢分析通りの治療を行い、真剣に取り組んだ。スタッフはその方が毎日来られてますが諦めないですねという。私が諦めてないから、諦められへんという風に話した。
二週間後、『こんなに丁寧にやってくれるところないよ?』
じゃーまだ諦めてない?と聞くと、希望が持てた。
と言った。私は背中を向けてるその人の腰に涙を落としそうになるくらい我慢して泣いているのを見せないようにした。

一番聞きたくないのはというか残念なのは、諦めたという言葉。これが仕事をつまんなくもさせる。

でも、気持ちを前に向けてくれた時の嬉しさが忘れられないからずっと頑張れる。
昔、師匠に教わったことがある。
『患者さんより先に諦めるな!』

これはこの仕事をさせてもらう以上、必ず持つべき誇りである。

諦めている患者様にもう一度治療しようと思っていただけその方は痛みがなくなり卒業した!
卒業写真はまた涙をこらえて撮りました!

諦めてたのに治った。卒業!

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